Shaeroの電動バイク
試乗レビュー

時速30kmの電動バイクは電車やバスの代わりになる?初試乗5人の本音レビュー

2021年9月から、東京エリアでサービスを開始した折りたたみ電動バイクのシェアサービス「シェアロ」。移動の新たな選択肢として、注目を集めています。先行して普及しつつある電動キックボードとの大きな違いの一つは、時速30kmというスピード。今回はその真価を探るため、年齢・性別・職業の違う5人に、試乗体験をしていただきました。

シェアロの電動バイク「Cute-mL」

今回、皆さんに試乗いただいたのは、シェアロの電動バイク「Cute mL」です。車両区分は『原付1種』となるため、自動車免許か原付免許のいずれかを持っていることと、ヘルメットの着用が必須となります。
車体は25kgと、電動キックボードよりは重いものの、十分な剛性があることで、乗車時の安定感と安心感は抜群です。 その他のスペックは以下の通り。さらに詳細を知りたい方は、車両紹介記事をご参照ください。

車両スペック
車両 Cute mL(原付1種)
運転免許 原付免許(ヘルメット必要)
全長/全幅/全高 1,160/580/1,040mm
(折りたたみ時) 630/310/1,160mm
車両重量 25kg
最大積載重量 120kg
最高速度 30km/h
満充電走行距離 30km

Shaeroの電動バイク 車両紹介もご覧ください。>

試乗体験をいただいた方たち

名前 清水聖子
職業 会社員
年齢 33歳
バイク歴 なし
ストーリー 普段の移動は、もっぱら地下鉄やバス。
キックボードやバイクなどにはあまり乗ったことがないので、楽しみです。
名前 ペツ エカテリーナ
職業 建築関連
年齢 31歳
バイク歴 原付は2年程乗っていたが、中型自動二輪免許はなし
ストーリー 20kmくらいの範囲なら、仕事の打ち合わせも自転車で移動することが多いです。
今日も自転車でここまできました。
名前 樋口奈々美
職業 フリーター
年齢 28歳
バイク歴 なし
ストーリー いろんなバイトを掛け持ちしているので、移動にいつも悩まされています。
地味に電車やバスだと行きにくいところってあるんですよね。
名前 星川貴嗣
職業 革作家
年齢 41歳
バイク歴 原付は普段から乗っている。中型自動二輪も以前は乗っていた
ストーリー バイクに乗っていたことはありますが、電動バイクは初体験です。
最近は自転車での移動が多いので、代替手段になり得るか期待しています。
名前 高橋典秀
職業 学生
年齢 21歳
バイク歴 中型自動二輪免許を持っているが普段の移動は自転車か公共交通機関
ストーリー 通っている大学の敷地が非常に広いので、構内の移動に良さそうだなと。
電動バイクは前から気になっていました。

実際に乗ってみた感想

サドルがしっかりしていて、安定感ばっちり

乗った瞬間「静か!スムーズ!」と声に出していました。音もなく振動もあまりないので、例えると電車がレールの上を滑走している感じ。こういう乗り物は初めてなので、折りたたみって大丈夫なんだろうか?とか、バランスうまく取れるだろうか?という不安がありましたが、グラつきもなく、サドルもしっかりしていてとても安定していたので、乗ってしまえば慣れるまで時間はかかりませんでした。
乗り方も簡単で、迷うこともありませんでした。ただ、折りたたむ時に、手順を間違ったのか、ちょっと重さを感じる場面がありました。

仕事柄、都心部をあちこち移動することが多いんですが、車で行くと駐車場代が高くつくんです。かといって地下鉄や電車での移動も、微妙に目的地かまで歩かなければいけなかったり。そんなとき、シェアロのステーションが近くにあれば、絶対に使いたいと思います。

全てが簡単。移動時間を半分に。

折りたたみ状態からの展開も簡単、起動や操作も簡単、駐車も簡単、そして返却の時の折りたたみも簡単。私の印象は、全てが簡単だということ。そして、全てが普通だった。普通というのは、違和感がないということ。いつもの自転車の代わりとしても違和感がないし、車で移動することを考えても、代替手段として違和感がない。
私は仕事柄、短距離の移動が多く、いつもは自転車を使っている。ちょっとくらい遠くても、自転車で行ってしまうことがほとんど。でも、これならいつもの移動時間を半分くらいに短縮できるかもしれないと思った。原付バイクよりも簡単で、電車移動と併用すれば、さらに可能性が広がる。目に入るところにあれば、たぶん乗ると思います。

気軽すぎて、自転車感覚で乗ってしまいそう

私はいろんな仕事をかけ持ってるので、一日のうち何度も移動します。とはいえ今まで原付バイクなどには興味が湧きませんでした。なんとなくハードルが高いというか、いちいち場所を見つけて駐車したり、面倒だなというのが先行して。とはいえ自転車は体力が奪われるので、あまり乗りたくないし。
今回、シェアロの電動バイクに初めて乗ってみて、今まで自分が面倒だと思っていた感覚が一切なく、本当に気軽に使えることに感動しました。軽くて、走り出しもスムーズ。自転車感覚で乗れるのに、体力は奪われない、理想の移動手段です。
ただ、公道を走ってみると、少し怖かった。日中なら、躊躇なく乗ると思います。

折りたためるから、行動範囲が広がります

新し物好きなので、電動キックボードや電動バイクには元々興味がありました。今回、シェアロの電動バイクに試乗できると聞いて、街中の移動手段にできるかもなぁと期待して参加しました。
第一印象は、変わらず街乗りに便利だということ。コンパクトで取り回しがしやすいだけでなく、加速も減速もしっかりしていて、乗り手の言うことを素直に聞いてくれるという印象。近距離移動手段として洗練されているなと感じました。
でも、私が一番驚いたのは、簡単に折りたたんで移動したり、車に積んだりできることです。これって例えば、観光地まで車に積んで行って、現地で組み立てて周遊するなんてことも可能ですし、30km/hというスピードもあるので、次の目的地が少し離れていても、移動手段として活用することもできます。あっちもこっちも見たいという欲張りな性格にはぴったりの移動手段です。
是非、都心部だけじゃなく、田舎や郊外にもサービスを拡大してほしいと思いました。

大学生の移動手段に最適かも

僕の通っている大学は、キャンパスがとにかく広いんです。学部棟間の移動手段に自転車とかキックボードとかを利用している人たちもいるくらい。ただ、原付バイクを持ち込むまでもないし、カーシェアリングはやりすぎだし、という感じ。そう考えると、中距離移動って選択肢が限られますよね。
今回試乗させてもらったシェアロの電動バイクは、痒い所に手が届くというか、チャリと車どっちで行こう?的な距離の移動に、気軽に使えるのが好印象です。動作音がほぼ無音なので遠慮なく構内を走れる。折り畳んで運べるから、駐車にも困らないし、微妙な距離になりがちな友人宅への訪問や、大学終わりにちょっと遊びに行くことだってできる。
バッテリー的には、もう少し長距離の移動もできそうですけど、それだとサドルはもう少し柔らかくしてほしいかな。学割とかがあれば、確実に乗るでしょうね。

Shaeroの電動バイク 車両紹介もご覧ください。>